2016年10月17日

恩師の墓参り


先週末、2時間ドライブして、恩師であるデイビットさんのお墓参りに5年ぶりに行きました。もうあれから5年なんて、時間の経つのは本当に容赦なく早いですね。

お亡くなりになる前、ガンと戦いながら作陶に没頭するデイビットさんに、彼の精神を継いでいきますと伝えました。お葬式でもみんなの前でそう申し上げました。見習ったのはスタジオ作業だけでなく、彼の熱望と精神といった内側からにじみ出るものもたくさんありました。実際、お亡くなりになった翌年は大学卒業と同時に、スタジオ作業にも熱を入れ、イベントも多く参加し、お客様も増え、おかげさまで良いスタートが切れました。その翌年の妊娠、出産とともに、娘の予期せぬ先天性異常の病と手術、病院通いの日々が続き、スタジオ作業は中止。復帰の見通しもないまま、3年が過ぎました。そういった時期を経ての、今年6月、スタジオ作業再開。嬉しさの一方、週一でのやりくりが上手くいかず、焦るばかりで、また自信も取り戻せず、同じ場所で足踏みしている自分がいました。心の隅には、デイビットさんに申し訳ない気持ちがありました。約束が果たせていないと。もちろん、作陶はあくまで自分の為であり、彼に恩返しするためだけではありません。でも、なんかすっきりしない日が続いていました。

ところが、この夏インスタグラムを始めた頃からか、多くの陶芸家の方々や陶芸好きの人たちと交流することができ、皆さんを通じて、意見を交わしたり、作品に魅了されたり、そしてなによりも陶芸への熱心な生き方に心を打たれました。私にも素敵なご意見をいただいたりして、自分の心も少しずつ軽く暖かくなっていきました。すると、作陶に熱が入るだけでなく、集中して考えるようになり、手際も良くなり、気持ちに余裕が生まれてきたのです。その結果、自分もハッピーであり、家族にもハッピーな態度でいられるようになりました。皆さんの暖かい応援に本当に感謝いたします。

デイビットさんのお墓にたどり着いて、娘にも挨拶するように言ってみたら、墓石にだっこしてハローって言ってました。彼女が「デイビットさんのお山」と言う通り、墓地への道は素敵な景色が見下ろせる丘にあります。「スタジオもこんなところにあったらいいなあ」とよくおっしゃっていたデイビットさん。高台に身を置かれて、今は心地よいことでしょう。


お墓を発つ前に、デイビットさんにそっと伝えました。「大丈夫。ちゃんと精神は継いでいきますから。」

帰り道、丘には暖かい日差しがいっぱい差し込んでいました。
まx

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