2018年4月15日

ブリティッシュ・クラフト・トレード・フェアー


いつもブログを見に来ていただいてありがとうございます。
最低月1回はブログを書こうと目標を立てながら、3月が過ぎてしまいました。4月ももう半ば。ということは、今年一番ん目の大きな催しもの、ブリティッシュクラフトトレードフェアー(以下BCTFと略)が開催されました。3日間のイベントですが、準備は1ヶ月以上かける大きなイベントです。今日はBCTFについておさらいしていこうと思います。

BCTFは、2013年にまだ娘のサブリナがお腹にいた頃、初参加しました。(その様子はこちら
緊張していたあの時よりも、今回はもっと不安だった気がします。久しぶりということもありますが、陶芸一本に専念してから初めての大きいイベントだったからです。しばらくギャラリーさんとはご無沙汰していたし、新しい作品をどう受け取ってもらえるのか。不安でいっぱいでした。

イベント前の準備中。家中が支配されます(笑)。
どの展示会に行っても他のアーティストさんのディスプレイ力や発想にいつもハッとさせられる私。まだまだ苦手な分野です。
500人ものアーティストの方々が参加するこのイベント。一般のお客さんが来る陶芸展と違って、トレード(ギャラリーの方々とか)専用のイベントなので、いかに目を引くディスプレイにするかが大切なポイントとなってきます。なので、ディスプレイに使う棚などをどうするかは、いつも以上に頭を悩ましました。

あれこれ考えた結果、2013年に参加した時のディスプレイ、ダイニングキャビネット風のテーブルと棚を再現することにしました。

テーブルはいつも写真撮影や包装作業に使っているもの。既にあるということは、新しいものを買わなくていいですし、何よりも置き場があるということ。展示会のたびに新しいものを取り寄せるのは、資金もしまう場所も取られるからです。これに、棚を新しく作りました。棚は、組み立て式にし、移動もしまうのにも便利になるようにしました。背景は、今までの白ではなく、あえて濃いめの色にし、作品が引き立つようにしてみました。


これに追加して、今回新しく作ったのが壁面パネル。今まで、壁を上手に使えていなかったので、私にとっては新しい試みです。棚の背景と同じ色に塗り、高さも目の高さ以上になるように作りました。

こういうアイデアをいつも実現してくれる大工の得意な旦那さんには、感謝しきれませんね。


さて、実際のディスプレイですが、メインの棚には、目の高さに「らくがき」シリーズを中心に展示。商品を並べるというよりは、どこかおうちの雰囲気が出るように、ディスプレイしてみました。


テーブルの上は、「まぜこぜ」シリーズを。お友達と食事をしているような、テーブルスタイリングを試みました。「まぜこぜ」シリーズの独特の色の組み合わせを意識しながら、リネンや木のスプーン、グリーンなども加えて、楽しさが伝わればいいなあと思いながら、スタイリングしてみました。


さて、今回新たに作ってみた壁面パネルには、両方のシリーズをそれぞれに展示。
「らくがき」シリーズは、形を少し変えて目を引くようにと、大きなオーバル皿とスプーンを。


「まぜこぜ」シリーズは、その名を強調するように、色と大きさを混ぜて一見できるようにお皿を展示し、その下の小さな棚にカップを並べました。


どちらも、シリーズの特徴が明確になるように、しかもテーブルと同じく、おうちの雰囲気が出るようにと意識してみましたが、どうでしょう?

ここで、一番楽しみにしていたのが、大好きなデビージョージさんに描いていただいた絵。おかげさまで、素敵な一角になりました。

横には小さなベッドサイドチェストを二つ並べました。ちょうど咲き始めたばかりの庭の桜を拝借し、小さな花瓶等をさりげなく飾りました。また、引き出しのある家具は、作品を上に展示するだけでなく、イベントに必要な書類や、少量のストックと包み紙など、目に入らないように保管できるので便利です。


余談ですが、イベント会場の入り口の大きなパネルに、私の作品の写真を採用していただきました。これを見つけた朝はあまりにも興奮して、警備員のおじさんに写真を撮ってもらいました(笑)。


毎年参加されている方々によると、今年のBCTFは人手が少なかったそうでしたが、クリスマスの展示会の依頼や、たくさんの注文をいただき、私にとっては大成功のイベントとなりました。大変ありがたいことです。また、多くの方々に、ディスプレイや作品への嬉しいお言葉も沢山頂きました。



こうやって、作陶に専念していけるというのは、みなさんの応援あってのことなので、本当に感謝しています。ありがとうございます。さあ、これからが本番。スタジオ作業再開です。

まきx

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